お天気が定まらない一日だった。 曇り空からやがて雨が降り始めた。 あわてて外に出しておいたパンフレットをしまいこむととたんに陽が照ってきた! 今度はまぶしくて店のロールスクリーンを下ろすとまた曇り空・・・雨も落ちてきた。 風もかなり強く吹いている。 南風だ。
道路を隔てた向かいの家のピンクの椿が強風でぼたぼたと落ちていく・・・なんてのんびり外を眺めている場合ではない! 店の中は古本で足の踏み場もなくなってしまった。 あちこちで山積みになった本が時々雪崩を起こし、ますます収拾がつかなくなってきた。 おまけに旦那がその古本をあさりはじめた! 「お、これ読んでないなあ。ちょっと借りていくぞ。」
全部読んだ本だから要らないといったのは旦那だ。 それなのに 「本屋へ行く暇も無いからここで本を探そう♪」 などとのんきなことを言っている。 「目録に載せるんだから失くさないでよ! 書き込みしないでね! 汚さないでね!」 風かをるの言葉に 「わかったよ。じゃあ、オレが買うから。」 「???」 |